IDECは、国際安全規格対応のソレノイド付き安全スイッチ「HS5L形(2接点タイプ、4接点タイプ)」24機種を22日からグローバル発売する。標準価格は9950~1万5000円。3年後の年間販売目標は2万4000台。
“国際的な機械安全を追求する機運の高まりや、国内での2014年4月の労働安全衛生法改正など、リスクアセスメント・安全対策の実施が重要視されている。このような環境のもと、大型工作機械などに比べ、これまで安全対策が比較的遅れていた食品加工機械をはじめとする中小型機械についても対策を講じることが求められている。
ところが、従来の安全スイッチは4接点タイプが主流で、危険レベルが比較的高くない中小型の機械に対しては、過剰スペックとなっていた。今回ロック付きで世界初となる2接点タイプをラインアップに追加することで、安全対策にかかるコストを抑えながら、作業者の安全を確保することが可能になる。装置メーカーにとっても安全性が担保しやすくなり、機械装置としての製品価値を高めることができる。
新製品は基本性能も大幅にアップさせ、使い勝手にもこだわりを見せている。2接点タイプ、4接点タイプ共通の特徴として、スプリング式端子台の採用による配線効率アップ、ソレノイドの消費電力の削減(従来比25%減)、世界最短胴の実現によるスペース効率の向上、可動アクチュエータのラインアップ(扉がバウンドした場合でも安全スイッチにロックがかかる範囲が拡大)など。
主な用途は、食品加工、射出成型、包装などの小型機械や小型工作機械向けなど。”