電気制御機器の上期出荷額が3407億円(前年同期比107・3%増)と過去最高ベースで推移している。3000億円超は3期連続。通期でもリーマンショック前の出荷額を上回って、過去最高となる見通しだ。
日本電気制御機器工業会(NECA)がまとめた2014年度上期(14年4~9月)の電気制御機器の出荷統計によると、上期の出荷額は前年同期に比べ、233億円増加した。13年度下期と比べても171億円増加(105・3%)となっている。
品目別では、5大品目すべてが、前期比、前年同期比ともに100%を超えた。前期比ではすべての品目が2桁増となっているが、前年同期比でも前年は上期が上昇基調に入っていたこともあり、2桁増にはならなかったものの、制御用リレー、PLC/FAシステム機器が約109%と全体の伸びを上回って出荷総額の底上げを牽引している。
上期の国内の出荷額は2079億円で、前期比32億円増の101・6%、前年同期比120億円増の106・1%となり、2期連続で2000億円を超えた。
輸出の出荷額は1328億円で、前期比139億円増の111・7%、前年同期比では113億円増の109・3%となり、初めて1300億円を突破し、過去最高額となっている。仕向先別では、すべての地域で前期比、前年同期比ともに100%を超え、特に北米、アジア・太平洋向け(中国含む)は2桁伸長となっている。
一方、14年度第2四半期の出荷実績は、1712億円で、前期比101・0%、前年同期比103・9%と、5期連続で1600億円を超え、四半期としては過去2番目に高い出荷額となっている。消費税増税の反動減からの回復と、更新需要による設備投資の増加などが要因と見られる。
国内の出荷額は1064億円(前年同期比104・0%)となり、5期連続で1000億円を超え、輸出も648億円(前年同期比103・8%)と2期連続で600億円を超え、四半期単位では前期に次ぎ過去2番目に高い出荷額となっている。