IDECは、アナログ出力とオートチューニング機能を併せ持ち、温度制御に必要なPID(比例・積分・微分制御)機能を実現した、表示器一体形コントローラ「SmartAXISシリーズ」に、FT1A形Touchトランジスタ出力タイプを11月4日からグローバル販売を開始した。
入出力点数は14点(デジタル入力6点/アナログ入力2点、4点トランジスタシンク出力/2点アナログ出力)。標準価格はモノクロタイプ4万6000円、カラータイプ6万9000円。アナログカートリッジ1万2500円~1万6000円。3年後の販売目標は年間3万台。
FT1A形Touchトランジスタ出力タイプは、アナログ出力を備えており、温度調節器などアナログ機器と接続するシステムに最適。電圧・電流入力に対応することで、外付け周辺機器が不要となり、省配線・省スペース・省工数に貢献する。
リレー出力での接点寿命が懸念されるアプリケーションに対応するため、トランジスタ出力をそろえてアナログ入出力2点ずつ(DC0~10V、または4~20mA、分解能10ビット)を標準搭載し、様々なアナログ機器に対応する。
さらにオプションのアナログカートリッジを増設することで、アナログ入出力が最大2/6、4/4、6/2までシステム構築が可能。また、温度入力センサ(測温抵抗体・熱伝対)対応のアナログカートリッジを増設すれば、温度制御に必要なPID機能(最大4ch)を実現。アナログ入出力を使用するPID制御では、最大6chのシステム構築が可能となっている。
そのほか、PIDのパラメータを自動で設定するオートチューニング機能を搭載しており、PID制御が視覚で確認でき、開発工数の削減と、速やかなメンテナンスに貢献する。
表示画面は、モノクロ3・7インチ/カラー3・8インチがあり、カラータイプはマイナス20℃~プラス50℃(モノクロは0℃~プラス55℃)の動作温度を保証。手のひらサイズ(幅116・0ミリ×高さ77・0ミリ×奥行き61・6ミリ)で、背面取り付けをサポートするリアマウントアダプタ(別売)もある。