デジタル(大阪市中央区北浜4―4―9、TEL06―6208―3133、安村義彦社長)は、生産現場の装置データを収集し、生産情報が有効活用できる「マルチ・データボックス」に、新たに入出力機能を省いた「I/Oなしモデル」を追加発売した。参考標準価格は4万5300円から。
従来、生産現場での異なる装置やオフィスとの間でデータを収集するには、大規模システムの導入が必要だった。マルチ・データボックスは、生産状況や装置の状態、アラーム情報などのデータを収集するゲートウェイ端末で、USBやイーサネットにより、オフィスのパソコンでデータを共有することができる。
今回、入出力にデジタルI/O、またはアナログI/Oを標準装備した「DIOモデル」「AIO+DIOモデル」に加え、入出力を省いた「I/Oなしモデル」3機種を発売した。
入出力を省いたモデルは、プログラムレスでPLC、温度調節器、インバータなどの各種の制御機器と接続が可能な通信ドライバを用意。豊富な通信ドライバにより、既存ラインの制御プログラムを改変することなく、生産データが収集できる。
さらに、同社のデータマネジメントソフトウエア「Pro―Server
EX」と組み合わせて使用することで、生産現場とオフィスでリアルタイムにデータ共有ができ、生産日報の作成や不具合要因の解析が可能である。
取り付けは、制御盤で一般的である35ミリ幅DINレールに対応している。