富士電機は、小型化と高機能化を実現した温度調節計「PXFシリーズ」(AC電源対応)を発売した。出荷開始は2015年1月。価格は1万4800円から。16年度にグローバル市場で20億円の売り上げを目指す。
新製品は、入力サンプリング周期(処理速度)を従来機種比10倍の50msに高速化し、入力精度も従来の〓〓0・5%から〓〓0・2%に高めており、きめ細かな制御を実現し、生産・加工の品質向上に貢献する。
また、高視野角・高コントラストの広視野角垂直配向液晶パネルを搭載するとともに、現在温度の表示には視認性の高い白色を採用して、美しく鮮明な画面表示で見やすく、視認性の高い画面表示となっている。
さらに、同社従来製品に比べて体積を約36%小型化(盤内奥行き58ミリ)。業界最小クラスのコンパクト設計で、設備の小型化に貢献。
加えて、業界で初めて簡易電力量モニタ機能を搭載しており、設備の電力消費量を簡易的に計測でき、しかも稼働時間警報機能で保守点検時期がわかり、設備の予防保全に貢献する。
そのほか、ユニバーサル入力機能を搭載で、パラメータ変更のみで複数のセンサ(熱電対・測温抵抗体・電圧・電流・mV)を切り換えることができ、保守品の在庫削減につながる、などの特徴を持つ。サイズは48ミリ角、48×96ミリ角、96ミリ角の3形状がある。なお、来年4月からDC電源対応品も出荷開始する。