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上場企業の2015年3月期第2四半期決算が連日発表されている。製造業は為替が円安で推移していることもあり、輸出企業を中心に売り上げが大きく伸び、利益も大幅に増やしているところが多い。リーマンショック後の落ち込みを取り戻し、過去最高の売り上げ、利益を記録している企業も目立つ。ただ、製造業全体をみると、なんとなく閉塞感も感じる▼オートメーション新聞11月12日付から、前アマダ取締役兼専務執行役員の高木俊郎氏の連載をスタートした。高木氏は「日本の製造業再起動」をテーマに、いままでの知見を生かした活動を行っているが、そのキーワードは、日本の「中小企業」と「ローカル企業」が握っていることを強調している▼日本の製造業の強さの源泉は、大手企業と結びついた圧倒的な数の中小企業であると言われている。高木氏はこれに、ローカル企業を加えている。グローバルに対するローカルで、その企業の特性を生かした取り組みをすることで世界に勝てる余地が生まれてくる。経済産業省は、国内のベンチャー企業育成に注力をし始めている。「中小」「ローカル」「ベンチャー」といった言葉には、弱いというイメージがつきまとうが、この概念が払拭し、為替動向に左右されない強い企業イメージに転換することを期待したい。

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