米国の半導体メーカー、マキシムインテグレイテッド社は、インダストリー4・0を見据えたマイクロPLCプラットフォームを発表した。日本ではマキシム・ジャパン(http://www.maximintegrated.com/jp)が販売・サポートを担当する。
今回のプラットフォームは高さ2・25インチ(約57ミリ)の小型サイズに、スロットが6枚搭載できる構造。PLCメーカーや、機器メーカーに採用を働きかけていく。
従来、同様の機能を機器に搭載する場合は、ハード設計からソフト設計まで自社で開発、評価が必要であった。今後はマイクロPLCプラットフォームを自社製品に組み込むことで、PLC機能を取り込んだ製品を短期間で容易に開発することが可能になる。実際に大手ロボットメーカーからも引き合いがきており、日本メーカーでも今後IoT対応機器での採用が期待される。
スロットは多くの種類から選択して搭載することができ、デジタル入力(8ch)、デジタル出力(8ch)、アナログ入力(電圧2ch+電流2ch)、アナログ出力(電圧1ch)、シリアル通信ポート(RS―485×2ch)はもちろん、産業用ネットワークとして注目されているI/Oリンクマスター(4ポート)もラインアップ。
基本スペックも、従来比10分1の実装面積ながら、「フライバックコンバーター」技術を採用することで、従来品に比べ、デジタルデータを70倍高速に処理でき、消費電力も2分の1に削減することに成功している。
リファレンスデザインマネージャー(設計責任者)のデビッド・アンディーン氏は「自分たちでも(この製品に)ワクワクしている。今後、日本の技術者にもたくさんテストしてもらい、次世代のシステム開発に寄与したい」と語った。