【名古屋】日東工業は、地震による電気火災防止に役立つ「感震リレー付きホーム分電盤」を発売した。
阪神・淡路大震災の火災において、判明した出火原因は、停電から復電時に起きる復電火災が多かった。今後、南関東地域でM7クラスの地震が発生する確率は30年以内に70%と推定されており、地震火災の発生を防止するために、感震ブレーカの設置が必要となっている。
新製品は、震度5強相当の地震波を感知すると、3分間電源ランプが点滅した後、主幹ブレーカを自動遮断する。また、地震波感知から3分の間に停電が発生すると、復電時に主幹ブレーカを自動遮断、停電後8秒以内に地震波を感知すると、復電時に主幹ブレーカを自動遮断し、地震発生時の火災対策と復電火災防止対策に役立つ。
ホーム分電盤プチパネルの分岐ブレーカは、コード短絡保護用瞬時機能付きで、電気製品のコード短絡による火災発生の防止に有効。分岐ブレーカは、幅18ミリのプチスリムタイプを搭載。定格遮断容量は2・5kA。
感震リレー(感震ブレーカ)は、(1)地震波を感知すると点滅する電源ランプ(2)地震波感知から主幹ブレーカが自動遮断するまでの間にリセットボタンを押すと、電源ランプの点滅が停止し、初期状態に戻るリセット機能(3)テストボタンを押すと、6秒間電源ランプが点滅した後、主幹ブレーカを自動遮断するテスト機能―などの特徴がある。
ドア付き、ドアなし、リミッタスペース付き、リミッタスペースなしの各タイプ、主幹容量の異なるタイプなど各種を用意している。