横河電機は、データ収集制御システム「SMARTDAC+(スマートダックプラス)」に、モジュールタイプのデータ収録機器データアクイジションシステム「GM」を開発、17日から発売した。
価格は30万円~(データ収集モジュール10点アナログ入力モジュールの場合)。年間1万台の販売を計画。
データアクイジションシステム「GM」は、新構造によりモジュールの着脱が簡単に行え、Bluetooth対応によりタブレットでの操作が可能などの特徴を持っており、優れた保守性と操作性を実現できる。
データアクイジションシステムは、さまざまな産業の製品開発現場や生産現場において、温度、電圧、電流、流量、圧力などのデータの収集・記録に使用する。
独自のブロック構造採用でベースプレートが不要になっており、かつモジュール1個ずつの着脱が可能なため、システムを組み上げた後でも接続したケースはそのままで前面から任意のモジュールを取り出したり交換したりすることができる。これにより、保守性が大幅に向上。
また、ケース同士は、突起とスライドロックにより簡単に固定できるほか、長期間にわたる製造現場での使用など、より強固な固定が求められる場合には、ねじを併用することも可能。
さらに、Bluetoothによる無線通信に対応したことにより、タブレット端末(Android採用機種)で簡便に設定や監視が行える。
加えて、子会社の横河メータ&インスツルメンツの電力測定器「WT300」「WT500」「WT1800」とEthernet経由で接続することが可能になる。
なお、米国医薬品局(FDA)が定める食品・医薬品等に関する規則「FDA21CFR
Part11」に、2015年に対応する予定。
主な用途は、製品の評価試験、プラントの設備監視・環境モニタリングにおける温度、電圧、電流、流量、圧力などのデータの収集・記録などとなっている。