【名古屋】ジェイテクトは、歯車加工における高精度化、高機能化を実現した横形マシニングセンタ「e500H―GS」を発売した。
新製品は、シミュレーション技術や制御技術を進化させることで、歯車加工における高精度化・高機能化を実現しており、生産ラインで求められる加工ニーズに応えている。
工具再研によって生じる歯形形状誤差を、歯形形状シミュレーションを用いて工具位置を補正、歯形精度が向上。切削抵抗を低減するスカイビング工具設計技術により、工作物・加工機の剛性や切削力などを解析して低抵抗・高剛性な工具を設計、加工面性状が向上し、加工時間も約2分の1を実現。
また、高機能化としては、ギヤシェーパやブローチなどの専用機では対応できない歯形・歯すじ形状加工を、マシニングセンタ加工プログラム変更による軸送り・主軸回転との高速同期制御で対応し、それぞれ10μメートル以下の加工精度を実現している。
歯形形状対応としては、クラウニング付きの歯形加工が容易に製作可能で、歯すじ形状対応としては、ねじれ角を任意に製作可能。
その他、(1)汎用マシニングセンタでのギヤ加工の工程集約(2)高速ワーク軸搭載により、マシニングセンタでの旋削加工が可能(3)従来加工での切削速度の約2~5倍での加工が可能であり、生産性が向上(4)不完全歯形部の短縮により、顧客の製品のコンパクト化・軽量化が可能(5)ギヤ製品諸元、工具諸元、切削条件データ入力のみで簡単にプログラムを作成できる自動プログラミング機能、などの特徴がある。
テーブル寸法は1辺500ミリ、移動量はX軸730×Y軸650×Z軸850ミリ、早送り速度は毎分60メートル、主軸回転速度は毎分6000~12000回転。