安川電機は、インバーターのグローバルナンバーワンメーカーとして、国内外で取り組みを強めている。
1974年に世界初のトランジスタインバーターを出荷以来、販売を順調に伸ばし、今年3月には累計出荷台数2000万台を達成した。今期も順調に売り上げを伸ばしており、上期は前期比10~11%増となっている。
インバーターとしては、A1000、V1000、J1000の各シリーズを中心に展開している。また、回生省エネユニットシリーズとして、マトリクスコンバータU1000、電源回生ユニットR1000、コンバータD1000の拡販に注力している。
今年4月から販売を開始したU1000は、入力電流が特別な装置なしで商用電源とほぼ同じ正弦波のため、電源高調波の発生がなく、しかも力率も0・98高いことから、小さな電源設備容量で対応できる。
また、高調波対策品が不要なことから、省配線(配線数約70%減)・省スペース(接地面積約65%減)化につながる。
さらに、双方向スイッチを使用することで、回生エネルギーを再利用できることからエネルギーの有効活用に貢献する。接続できるモータも、誘導、同期などがセンサレスで使用可能。
機種も200V級で10機種、400Vで23機種が完備し、充実した。
そのほか、セーフティ規格SIL3に対応、パラメータバックアップ式着脱端子台の採用―などの特徴を持つ。
公式Web : http://www.yasukawa.co.jp