サンワテクノスは、「サンワテクニカルセミナー21」を、東京コンべンションホール会議室で11月21日開催し、約120人が参加した。
1998年から各地で定期開催しており、今年で16年目になる。
開会の冒頭、同社の山本勢社長があいさつに立ち、「このセミナーは、製品をPRする場ではなく、旬の市場・技術の情報を聞いて仕事に役立ててもらうことを目的に開いている。今回は自動化や生産効率を上げるために導入が進んでいるロボットをテーマに選んだ。ロボットは最近、ASEANや中国などでも導入が進み、医療分野などでも活用されている。事例などを今後の参考にしていただきたい」と述べた。
セミナーでは、安川電機の鈴木健生氏が「21世紀初頭の技術・商品の展望」、デンソーウェーブの杉本憲彦氏が「デンソー生産システムの進化とロボットの活用」、安川電機の原勝明氏が「ロボットアプリケーション(適用事例)の紹介」をテーマに講演した。
鈴木氏は、日本初の全電気式多関節ロボットを開発した経歴を有しているが、日本のこれまでの産業の歴史を分析しながら「これからは多品種少量のボーダーレス生産競争の時代に入って、バイオと半導体のバイオトロニクスなどが登場してくる。技術と戦略の2つのマップが必要である」と強調した。
閉会のあいさつは、同社の田中裕之専務が行い終了した。