日本アルテラ(東京都新宿区西新宿6―5―1、TEL03―3340―9480、ハンス・チュアンス社長)は、産業用EtherCAT向けソリューションの拡充を目的として、設計開発パートナーJSLテクノロジー(栃木県佐野市栄町23、後藤勝紀社長)と契約した。
これにより、EtherCATはIPコア群「Access IP」に加え、FPGAベースでのEtherCATの設計から実装までを包括的にサポートするソリューションをワンストップで提供できるようになり、FPGAの柔軟性と長期供給という利点を、大きな負荷なく活用できる。
JSLテクノロジーのCyclone V SoC向けEtherCAT スレーブ用のSDK、Cyclone V SoC向けドライバ・パッケージを含む各種ソリューションを活用することで、信頼性かつ正確性の高い動作実装を確実に導入できるようになる。
同社のEtherCATスレーブ用のSDKは、OS非依存(Non―OSにも対応)で、容易かつ簡単に実装できる。SDKでは、ブートローダーやFPGAに実装されるESC―IPとのインターフェース、すぐに使用できる各種ペリフェラル・ドライバ、スレーブスタックが簡単に実装できる環境などを提供。これにより、ARM側のソフトウェア開発に必要なソフトウェアや環境、日本語マニュアルも準備されているため、簡単にEtherCATスレーブ製品の開発が可能になる。
EtherCAT Technology Group日本オフィスの小幡正規事務局長は、「FPGAを活用した斬新なEtherCATプラットフォームが新たに追加されることで、日本企業が強みを持つ産業機器分野において、さらなる競争力を発揮できる」としている。