米アーティセン・エンベデッドテクノロジーズ社は、列車制御および鉄道信号アプリケーションに特化した組み込みコンピューティングシステムの新製品「ControlSafeプラットフォーム」を発表した。出荷開始は2015年末頃を予定している。ControlSafeは、安全度水準SIL4に準拠するデザインしたフェイルセーフ・コンピューティングプラットフォームで、商用品として販売できる最初のエンベデッド・コンピューティングシステム。
また、シックス・ナイン(99・9999%)というクラス最高のシステム可用性を実現しており、鉄道規格および仕様が定めるすべての機能的安全性、信頼性、可用性要件を満たす設計となっている。
さらに、鉄道分野の安全規格であるEN50126規格、EN50128規格準拠の安全関連ソフトウェア、そしてハードウェアはN50129規格に準拠。
しかも、最新の高性能プロセッサをサポートするデータ・ロックステップ・アーキテクチャを採用し、モジュール式であることから拡張が可能(スケーラブル)であり、I/Oの追加や製品使用期間中のプロセッサのアップグレードなどにもシームレスに対応できる。
同社は、13年11月から、米・エマソン社のエンべデッド事業を継承しており、13年度の売上高12億ドル。通信、コンピューティング、医療、軍事、航空宇宙などの幅広い産業向けで実績がある。