デジタル化が主流になっている中にあって、アナログの存在は影が薄くなりがちである。数字ではっきりと示されるデジタルに対し、アナログ表示はあいまいな感じになり、時代遅れにも見える▼先日、圧力メーターや圧力センサーを手掛けるメーカーの社長にお会いした時に、デジタルとアナログの話になった。その社長曰く、「電車の運転台にあるブレーキ圧などを表示するメーターはいまだにアナログが使用されている」という。運転士が運転中に常時見てはいないものの、運転士の視覚の中に入っていて、チェックするのにはアナログメーターは最適らしい。電車に乗り改めて運転席を覗いたら、確かにアナログメーターがまだ利用されていた▼国内の時計メーカーが、海外から日本に来る旅行者のお土産として、日本のアナログ式時計が売れていることから、社員を増員して増産体制をとるというニュースも聞かれる。デジタル時計と異なり、メカ部品が高密度に実装されたアナログ式の時計の生産は、日本にとってお家芸とも言える。駅のホームで、列車の発車時間を確認している駅員や車掌もアナログ式懐中時計や腕時計を使っている。アナログの存在はまだまだ大きいようだ。
灯台
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