日本配電制御システム工業会(JSIA、丹羽一郎会長)は、「2014年度(平成26年度)技術セミナー」=写真=を東京浜松町東京会館で11月20日開催し、約60人が参加した。
今回は制御情報・新エネルギー部会(田原博部会長)制御・情報システム委員会(天野敏夫委員長)が10年6月から検討を行ってきた「制御盤製作の省コスト化の調査研究」の第1弾として「配線接続の合理化に関する調査研究」の最終報告書がまとまったことから、この紹介も兼ねて行われた。
制御盤製作における合理化として、「塗装技術」と「省スペース対応機器」をテーマに、大矢化学工業大矢光伸社長が「配電盤・制御盤における塗装技術の動向、及び現状の課題」、オムロン産業機器統轄事業部制御コンポ事業部田那村俊也事業推進部長と、シュナイダーエレクトリックのジェローム・レコント氏が日本と欧州の「省スペース対応最新機器の紹介」で講演した。
いずれの講演も、国際市場を見据えながら制御盤製作の合理化や標準化、省スペース化への課題や対応策を詳しく紹介した。
また、「配線接続の合理化に関する調査研究」では、スプリング端子や滑らないマークチューブの採用効果について、ユーザーや関係工業会の意見なども盛り込んで報告、改めて有効であることを示した。
会場では、オムロン、シュナイダーエレクトリック、春日電機、フエニックス・コンタクト、西日本セフティデンキの各社から関連製品の展示も行われた。