azbilグループのタイでの現地法人、アズビルプロダクションタイランド(根本敦之社長)は、タイ・アマタナコン工業団地内に新工場を完成し、12月4日に現地で開所式を行った。
アズビルプロダクションタイランドは、2013年2月設立で、同年7月からアマタナコン工業団地内のPHASE2に工場建屋をレンタルする形で温度調節計の生産を行ってきた。
14年3月からは、工業団地内のPHASE10で新工場建設に着手し、11月に完工した。
新工場は敷地面積約2万平方メートル、総床面積は約7800平方メートル(事務棟含む)の規模で、品質マネジメントシステムISO9000も取得している。
新工場では温度調節計の生産から開始し、15年以降、空調用コントローラや光電センサなど、生産品目を順次拡大していく予定。
azbilグループは、グローバル規模での生産・調達・ロジスティックス体制の整備に取り組んでおり、タイ新工場の稼働もその一環。
日本・中国・タイなどグローバルに生産機能を分担するとともに、それぞれの地域特性に合わせた製品提供ができる開発・生産体制を構築することで、競争力のあるQCD(品質・コスト・納期)の実現を狙っているもの。
タイには、工業用および建物用に関するオートメーション製品の販売やエンジニアリング、施工、メンテナンスを行うアズビルタイランドがある。
今回、タイ新工場の稼働を契機に、より一層azbilグループの強みである省エネルギーやメンテナンスサービスといった現場密着型のソリューションを、製販一体で提案し、地域に貢献していく方針。
なお、4日の開所式には、工場建設関係者、アマタナコン工業団地内の取引先、現地企業の関係者など、総勢約60人が出席した。
アズビルプロダクションタイランドの根本社長は、これまでのサポートに対する謝意と今後の事業拡大に向けたパートナーシップ強化の想いを開所式のあいさつで述べ、多くの人から祝辞が寄せられた。