横河電機は、マレーシアに石油、石油化学などのプラントで使用されるプロセス分析システムの生産専門会社「ヨコガワ・アナリティカル・ソリューションズ」(資本金約5000万円、中村誠造会長、ダニエル・ゴー社長)を今年6月24日に設立したが、12月3日に開所式を行った。新会社設立により、プロセス分析システムビジネスのさらなる拡大を目指す。
ガス分析計、液分析計、およびサンプリング装置で構成されるプロセス分析システムは、アナライザハウスと呼ばれる専用の小屋に設置され、プロセス分析計システムのエンジニアリングには高度な専門知識やノウハウが必要となる。
これまでプロセス分析計システムに関する大型プロジェクトは、米国とシンガポールにある同社の子会社が担ってきたが、新会社はこれらの拠点と連携し、グループにおける生産リソースの最適化を図る。これにより、プロセス分析システムビジネスの売上高を、2013年度150億円から20年200億円へ拡大を図る。
新会社は、品質の向上とコストダウンを図り、グループで、エンジニアリング、組み立てに関するノウハウを共有しており、材料の調達や雇用面でも現地に根ざした経営を行うことでマレーシアのさらなる発展に貢献していく方針。
新会社の従業員数は30人。敷地面積は約3800平方メートル。