オーストリアの大手FA機器メーカー、B&R社は、I/O標準実装の小型コントローラの新シリーズ「X20」システム=の拡販に注力している。
X20は、他のX20CPUと同様、追加のⅠ/Oモジュールをローカルでもリモートでも、ケーブル接続により拡張することが可能となっている。
しかも、CPUも200Mヘルツと400Mヘルツの2種類があり、256MBまでのRAMと16KBまでの非揮発性RAMが完備している。特に革新的なのは、超高速なreACTIONテクノロジーを使って1μs以下のレスポンスタイムでコントロールできることだ。
また、デジタルとアナログ計32点のI/Oチャネル、およびX86プロセッサを標準で搭載しており、パフォーマンスと機能で幅広い種類から選べる。さらにすべてのCPUは、POWERLINK、標準のイーサネット、CAN、RS232、USBインターフェースを標準で備え、追加のフィールドバスコネクションが必要な場合も、標準のX20製品群からインターフェースモジュールを選べる。
そのほか、CPUはファンやバッテリーレスで、メンテナンスフリーで使える、同社のAutomation Studio開発環境で標準FBDエディタを使ってプログラムをすれば、IEC61131に完全に適合することが可能、4GBまでの内蔵フラッシュドライブはアプリケーションとデータストレージで使える―などの特徴を有している。
なお、日本では今年3月「B&R インダストリアル オートメーション」(横浜市西区高島1―1―2、TEL045―263―8460、小野雅史社長)を設立し、6月から営業を開始している。