ミマキエンジニアリング(小林久之社長)は11日、同社製プリンタで出力されたサイングラフィックスに対して、施工後の品質を3年間保証する「Mimaki Media Configuration System(MMCS)」の運用を開始し、東京で発表会を行った。
この保証プログラムは同社の対象プリンタを保有しているユーザーが対象。指定機器・製品を使用し、指定された方法でプリント・加工・施工し、申請されたサイングラフィックが保証を受けられる。保証プログラムを開始する背景には、美しいサイングラフィックスも「継続性がなければ意味がない」という同社の考えがある。
同保証プログラムは、「本体」「インク」「メディア」「ソフトウェア」などの高品質な純正品の組み合わせにより、耐候性評価で3年間の安定した品質を確認して実現している。高い品質を武器に、海外を含めたメーカーとの差別化を狙う。
同社は、業務用インクジェットプリンタ・カッティングプロッタ大手として、大判インクジェットプリンタの金額ベースシェアでは「世界2位」(同社)を有している。インクも自社で取り扱い、開発・製造・販売・保守まで一貫したサービスを提供している。
また、産業用印刷にも近年注力しており、樹脂素材、ガラス素材、金属素材などにも印刷ができる「UV硬化インクジェットプリンタ」も開発している。2014年春に高機能プラスチック展に出展した「UJF―6042F」は、自動車向け内装部品など、高さ150ミリまでの凹凸があるワークにもインクジェットによる印刷を実現し、多品種小ロット生産に対応している。