三菱電機は、マイクロシーケンサ(プログラマブルコントローラ)の新製品として、「MELSEC iQ―Fシリーズ FX5」40機種を1月30日から国内外同時に発売する。標準価格は5万5000~12万1000円。シンプルモーションユニットが13万5000円。2015年度4万台の販売を予定。
新製品は、基本性能向上、内蔵機能充実、および上位モデルであるMELSEC iQ―Rシリーズとの命令群共通化により、プログラムの互換性を強化し、製品変更やプログラム流用にかかる工数削減を図ったのが大きな特徴。
処理速度は従来品(FX3U)比150倍となる1・5Kワード/1msの高速転送システムバスや、1・9倍の基本命令34ns(LD命令)、80倍の応用命令59ns(加算)などで生産性を向上。
また、CPUユニットにイーサネット、RS485(MODBUS、RTU対応)、SDカードインターフェースを内蔵してシステム拡張が容易である。
さらに、プログラムの不正使用を防止するセキュリティーキー、外部からのアクセスを制限するリモートパスワード、プロジェクトファイル単位で読み書きを制限するファイルパスワードなどの高度なセキュリティー機能を搭載し、ユーザーのプログラム資産の流出防止対策を行っている。
駆動機器との連携強化を行うために、高速、高精度、省配線を追求したサーボネットワーク「SSCNETⅢ/H」に対応したシンプルモーションユニットをラインアップしており、速度制御・トルク制御・カム制御・同期制御などの高度なモーション制御が可能である。
そのほか、設計工数削減と直感的に操作できるエンジニアリング環境「GX Works3」との対応で、ドラッグ&ドロップのみでのシステム構成設計や従来煩雑だったユニット設定をパラメータ化でき、上位モデルのMELSEC iQ―Rシリーズとの命令群共通化により、プログラムの互換性を強化し、製品変更やプログラム流用にかかる工数削減を実現している。