日東工業は、雷サージなどブレーカのトリップ(不要動作)から電源を自動復旧する自動投入装置として、オートリセットブレーカ「ATパックシリーズ」を発売した。国土交通省の新技術情報提供システムに登録されている。
無人の電気・通信施設、CATVなどの電源に使われているブレーカは、雷サージ、高調波や地震・振動などでトリップが起きることがある。その場合、現地に人を派遣して、電源を復旧しなければならないため、時間と経費がかかっていた。
ATパックシリーズはトリップが発生しても、電源を自動的に復旧させるため、人が現地に出向く必要がなくなり、システムの長時間の停電も防げる。
「ATパック」は、モータ、制御回路、ヒューズを一体化し、配線、メンテナンスが容易。動作状況や自動投入回数を記憶、表示するトリップカウンタ付き。
「ATパック・ダウントランスタイプ」は、ATパック操作回路に、ダウントランスを使用した主回路AC415V対応タイプ。
「判別式ATパック」は、I/O付き通信機器を利用することで遠隔地から設備電源の過電流や漏電電流状態を監視、ブレーカのオン・オフ操作が可能。不要動作した場合のみ自動投入動作を行う安全設計。
「リセッタ搭載電源盤」は、コンパクトなリセッタ(ATパック)を屋外用キャビネットに搭載。屋外用キャビネットはプラスチック製、スチール製、ステンレス製がそろっている。SPD標準搭載タイプは誘導雷サージを引込部でカットし、大切な機器を雷被害から保護する。「ATパック搭載電源盤」は、ブレーカ、モータオペレータ、制御回路、ヒューズを一体化したATパック・スタンダードタイプを搭載しているため配線、メンテナンスが容易。
「ATパック搭載電源盤・耐雷トランスタイプ」は、耐雷トランスにより、雷サージが電源盤内に侵入した際、雷サージの流れを遮断する。
「判別式ATパック搭載電源盤」は、過電流や漏電電流を常時監視し、ブレーカ遮断の原因を判断し、不要動作した場合のみ自動投入動作を行う。