京都の建仁寺を電気火災から守る―河村電器産業(愛知県瀬戸市暁町3―86、TEL0561―86―8111、水野一隆社長)は、トラッキング火災を未然に防ぐ業界初の検出回路を搭載した「プレトラックコンセント」を京都最古の禅寺、臨済宗大本山建仁寺(京都市東山区)に寄贈した。
同社は「電気の安全・安心」をテーマに、ものづくりを行っており、その中でコンセント周りの安全に着目、「プレトラックコンセント」を開発した。
これは、独自の検出回路を搭載、プラグ周辺にホコリがたまり、湿気が付着して出火するトラッキング現象の初期段階を検知し、電源回路を遮断、ブザー音とランプで知らせる。
プラグの刃の間に起こった、わずかな放電も検知することができ、回路の遮断やブザー音がしたら、プラグを抜いて清掃するだけで、火災を未然に防げる。
建仁寺は京都で最古の禅寺で、2014年は開山した栄西禅師が亡くなられてから800回忌にあたる。
栄西禅師は、日本に茶の文化を広めた茶祖としても知られている。
この歴史ある建仁寺にコンセントを寄贈、5カ所に設置することで、貴重な文化財を火災などから守ることにした。
今後は、重要文化財の「建仁寺の方丈」を電気火災による被害から守るため、プレトラックコンセント、分電盤への避雷器・感震リレーの設置を進める予定。