サーボモーター市場は、半導体製造装置や工作機械などの生産が好調なことから過去最高の市場になりつつある。
日本電機工業会(JEMA)の、2013年度の生産実績は前年度比118・5%の820億円で、14年度は同103・9%の851億円を見込んでいる。しかし上期は、123・3%の499億円と、見込みを20ポイント以上上回っている。
半導体製造装置や工作機械市場などの回復が大きいことに加え、為替が円安に振れたことで輸出が伸びたことが挙げられる。また、人件費上昇もあって中国などアジアの新興国で自動化投資を増やしており、ロボット向けなどの需要も大きく貢献している。
15年度もこの基調が継続するものと見られ、一挙に1000億円台乗せも予想される。
サーボモーターは主に、位置決め用途として使用されており、高機能化、小型・軽量化、高速応答、高精度化、位置決め時間の短縮化などが進んでいるほか、ネットワーク化、モジュール化などがポイントとなっている。
特に高速応答や振動抑制機能などがさらに進化するとともに、調整レス機能のさらなる進化によって、ゲインの調整なしで発振せずに俊敏に動かせるとともに、装置内のサーボエネルギーを有効活用して、2軸アンプやDCバスの接続による複数軸間での回生エネルギーの活用などにより大幅な省エネ化も実現している。しかも、機能安全規格で国内初となるIEC61508安全度水準SIL3にも対応している。
マニュアルやトラブルシュート情報を表示できる製品も出ている。