FAセンサは、計測や判別などの役割を果たしている。日本電気制御機器工業会(NECA)の2014年度(14年4月~15年3月)の検出用スイッチ出荷額は、上期で前年同期比105・5%の564億円となっている。国内出荷は横ばいだが、輸出は114・3%と2桁の伸びとなっている。NECAでは通期で104・6%の1135億円と予測している。
FAセンサは、半導体・液晶製造装置、自動車製造関連、工作機械などの各種加工機械関連、電子部品、食品・医薬品・化粧品の3品分野など、幅広い市場で使用されているが、特にこのところ半導体製造装置や工作機械の生産増が大きな追い風になっている。
FAセンサの中でも市場が大きく代表的な光電センサは、LEDや半導体レーザを光源にした非接触センサとして、市場に定着している。半導体や液晶製造装置での微小物体検出用として、高精度、ローコスト、取り扱いやすく、最近は小型化と長距離検出、高い保護特性などが進み、検出距離50メートル、保護特性IP69Kなどもある。
食品機械などの光沢検出、包装機械などでのマーク検出の分野では、カメラ、照明、カラーモニタを一体化したローエンドセンサが伸びている。
近接センサは、耐環境性が良く、高温・多湿、防爆雰囲気、水中などで使用できるという、他のセンサにはない独自の特徴がある。6ミリ角の超小型タイプや、オールメタルタイプも増え、金属体、非金属体の混流ラインでも使用できる。検出距離は、数ミリから数十ミリが一般的だが、最近は長距離タイプも発売されている。