売り上げの4分の1を占める車載用部品は、ジェイテクトのグループ力を生かして一段上を目指して取り組んでいる。中国には車載専用の工場を設置し、中国での車需要に対応している。
FA機器は、サーボモータやエレベータ向けにロータリエンコーダの販売が伸びている。エレベータはこれからの成長分野であり、販売を強めていく。
また、パネルコンピュータの新製品として昨年、8インチのNX―B21を発売した。小型画面にスマートフォン感覚で拡大・縮小ができるマルチタップ機能を搭載したのが特徴である。今年は12インチタイプを発売する。プログラマブル表示器でも、7インチワイドサイズのGC―A14を昨年発売した。表示サイズが大きく、画面上で使用する操作パネルの部品をユーザ側でカスタマイズすることができる。
今年は少し明るさが見えてきそうである。自動車メーカーでも次世代のエンジン生産に向けて、国内工場の設備投資を増やそうとしており、生産性を上げるための投資が出てくるだろう。
来期は国内市場の拡大期待で売り上げを15%ぐらいアップしたい。このため、営業社員の技術力を高めるための勉強会を開催して強化している。更に海外の成長市場での販売強化にも取り組みたい。インドの子会社「コーヨーエレクトロニクスインディア」に、営業社員の配置を検討するとともに、東南アジアでの販売強化をより一層進めていきたい。
昨年3月、旧國洋電機工業の計測事業を承継し、計測器の販売も開始した。FA機器と計測機器を融合させた商品の開発に力を入れ、この相乗効果も期待したい。