2014年はここ数年間で投入した新製品の効果が着実にあらわれてきた。特にタブレットやスマートフォンで装置情報を確認できる「Pro―face
Remote HMI(モバイル用リモートモニタリングソフトウェア)」などが顕著だ。当社では、遅れていると言われる産業分野での通信無線化を推進するためにリモートソリューションを提案してきたが、自動車産業でも採用されるなど市場に受け入れられてきた。
今年の市場はポジティブな状況と考えている。工場の自動化に貢献する弊社にとって、国内市場は先送りし続けていた「リニューアル」「設備拡張」といったニーズが確実にあると見ている、海外もアジアを中心に人件費の高騰からの自動化ニーズがあり、取り込んでいきたい。
シュナイダーエレクトリックグループとしての連携も、より加速させる。グループの営業が各事業の製品を全て提案できる体制にし、売上げにとらわれず、「お客様本位」の販売体制を構築。国内では特に客先単位の提案を強化し、より多くの情報を多くの人に伝えていく。海外でもアフリカまでサポートできる100カ国以上のシュナイダーエレクトリックのネットワークを活用し、グローバル調達、サポートを訴求する。新興国向けにも、品質を確実に担保しながら製品仕様を見直し、競争力のある製品を投入する。
1月にリリース予定の次世代ソフト「BLUE」にも期待している。従来はハード選定後にアプリケーションを作るのが当たり前だったが、この当たり前が本当のユーザーのメリットにつながるのかを考え直した。専用タッチパネルはもちろん、windows、iOS、Androidにも対応でき、ハードに関係なく、使い方をユーザーが自由にクリエイションできる環境を提供できる。ブランドコンセプトである「for the best interface」を着実に進化させていきたい。