当社コントローラビジネスの2015年3月期売り上げは、前年同期を上回る見込みである。
マシンコントローラFA―M3Vと、組み込みコントローラ「e―RT3 2・0」の拡販を進めており、当社の強みである「高速化が生み出す価値」を顧客の装置(製品)のタクトアップに向け、制御機能の高速化・高精度化・高機能化を実現している。当社の主力ユーザーである半導体製造装置や電気・電子部品製造関連の市場は、好調なスマートフォンをはじめとした新市場で世界を相手に成長戦略を展開している。顧客は、ものづくりの視点をグローバルに広げ、日本一から世界一に向けた圧倒的な差別化が要求されている。
「オープン」「国際規格対応」などの「標準化」、「開発時間短縮」「コストダウン」などの「効率化」と同時に「高機能」「高精度化」の「差別化」といった競合との差別化製品の開発に重要な課題を持っている。今後、グローバル化に伴う「標準化」は必要不可欠な要素となり、「開発時間短縮」「コストダウン」などの「効率化」を実現する「ワンストップサービス」以上に装置の性能に関わる「差別化」に課題のウエイトが高くなっていることを特に感じている。
当社は各種製造装置の課題解決に向け、CPUだけでなく各種高機能モジュールを含むコントローラ全体で対応し、顧客の実装置で実証を重ねた「共創」で、高速化を顧客の圧倒的な差別化「価値」に変えてきた。
当社の中期経営計画「Evolution 2015」達成の今年、「制御事業グローバル№1カンパニー」を目指し、国内外顧客の市場開拓に向け、当社の強みでもあるプロセスオートメーションを中心とした、「Leading Edge」を追求。当社の企業理念である「計測と制御と情報をテーマに、より豊かな人間社会の実現に貢献する」に向け、これからも顧客の付加価値実現へ取り組みを強めたい。