東芝社会インフラシステム社 「産コン拡販へ継続注力」関根貞夫セキュリティ・自動化システム事業部長

当事業部では、社会・産業インフラ領域で世界トップレベルの先進技術を応用したソリューションや自動化システムの提供により、モノから実現される「こと」を通して顧客価値を創造する「創造的成長」を目指している。このうち計装機器では、産業用コンピュータ、コントローラ、計測機器、圧延計測器の4つの分野がある。

当事業部を取り巻く市場環境は、ベースとなる国内のインフラ関連でのリニューアル需要が見込める一方、今後の売り上げを伸ばす上では海外での需要拡大が必要になってくる。

その中で売り上げを期待しているのが産業用コンピュータである。昨年、事業開始から25周年を迎え、さらなる飛躍に向けて取り組みを強めている。産業用コンピュータは、社会インフラ商品として幅広い分野で使用され、これからも国内外で需要が見込める。製品への高い信頼性に加え、充実したサポート力や長期間の製品安定供給体制などが付加価値として評価されている。

昨年3月に「FA3100SSmodel1000」を発売したが、インタフェースボードが使え、HDD、SSDを交換できるなどの特長がある。顧客のカスタマイズ化やボード化対応などのニーズにも応えていきながら、セットメーカーへの販売アプローチも強めていきたい。

コントローラは国内外のリプレースと監視制御システムの開拓が中心となる。ユニファイドコントローラnvシリーズで、このほどTUVの安全レベルの認証を受けた「nv―safetyシリーズ type1s」をラインアップした。

電磁流量計は東南アジア、北米市場が中心で、分野は水処理などが主な需要。今年も引き続きアジア、北米の水処理を中心に伸ばしたい。

圧延計測器は国内の更新需要と共に、海外では高級鋼板や差異化鋼板対応に取り組む。

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