日本およびASEAN市場を所管の当事業部では、受配電機器がPV(太陽光発電)やキュービクル関連向けで前年度から堅調を維持しており、これに建屋の新築・リニューアルに伴う大型案件の好調や、2020年の東京オリンピックに向けたインフラ関連なども順調に伸びている。FA機器も前年度下期からの自動車とIT関連向けの好転で、能力増強や設備更新投資が売り上げに繋がっている。特にASEANは30%近く伸び、まだ拡大の余地がある。
製品の伸び率が高いのが小型ロボットで、マザー工場としての日本での自動化や、アジアでの省エネ化を目指して導入しているためである。ロボットに付随するサーボモータも伸びており、産メカ関連のNCも含めたコントローラ系も伸長している。ロボットは現在50社の販売パートナーやアプリケーションを増やしていきたい。さらに、100kW以上の大容量インバータがインフラ関連での大型投資向けに伸びている。一昨年のSCF以降発売した、ⅰQ―RシーケンサやJ4サーボ、A800インバータ、GOT2000表示器などの新製品投入効果も大きい。
来期の売り上げも、ASEANを今期同様に伸ばすことなどで、3年連続2桁アップを目指していきたい。ロボットに加え、C言語コントローラをベースにした新しいコントローラへの置き換え需要など、当社が提唱しているe―F@ctory構想をアピールしながら取り組む。
為替の安定に伴う国内でのものづくりをしっかり行っていくとともに、地産地消型の中国など海外での設備投資も大きいことから、サテライトも含め17カ国38拠点のFAセンターを強化して、海外でも安心して採用いただける取り組みを進める。