IDECは、米・イートン社製の非点火防爆構造LED照明「VMV形」50機種(AC100V~252Vフリー電源仕様)を発売した。
価格はオープン。3年後の年間販売目標は3000台。
非点火防爆構造は、国内では2008年の防爆構造規格の改正により、新たに追加された防爆構造。正常運転時に、周囲の爆発性ガスを発火させない電気機器に適用される。
同社のVMV形LED照明の防爆構造(nRnA)は、爆発性ガスや蒸気を侵入制限する気密性など、電気火花の発生リスクを最小限にする安全増防爆構造に類似した構造で、ゾーン2危険場所で使用できる。
特殊光学レンズの採用で標準配光タイプに加え、通路のような細長い範囲を効率よく照らす楕円配光タイプを用意。さらに天井用照明では、推奨設置高さ(3メートル~8メートル)に最適な業界最多の5機種をラインアップ。
使用温度範囲は、マイナス30℃から業界初のプラス55℃まで対応。55℃の環境下でも器具寿命6万時間以上を実現するとともに、40度環境下では、10万時間以上の長寿命を実現。メンテナンス費用を軽減する。
入力電圧は、AC100V~252Vのフリー電源。水銀灯400Wタイプは、118Wという低消費電力を実現。保護構造IP66。配線はφ6~16ミリの幅広いケーブル径に対応。灯具本体は小型軽量で、アルミ合金による高い堅牢性を確保。国内TIIS防爆検定取得済み。
プラントや工場での天井照明、製品製造や検査、出荷場所、通路、貯蔵保管庫などに応用できる。
イートン社は、米国の電気・電子関係の総合メーカー。売上高は約2兆6000億円で防爆関係にも注力している。