横河電機の子会社であるヨコガワ・エンジニアリング・アジア(シンガポール)は、ベトナムのタイビン石炭火力発電所向け制御システムを、発電所の電気設備などを受注した東芝プラントシステムから受注した。
タイビン石炭火力発電所は、国営ベトナム電力公社(EVN)によって、同国北部タイビン省タイトゥイ地区に新設される発電所で、発電容量30万kWの発電ユニット2基(総出力60万kW)で構成。第1ユニットの操業開始は、2017年10月予定。
受注したのは、ボイラの制御及び、ボイラ、タービン、付帯設備を含めた発電所全体の制御監視を行う統合生産制御システム「CENTUM VP(センタム・ブイピー)」とプラント情報管理システム「Exaquantum(エグザカンタム)」。ヨコガワ・エンジニアリング・アジアが、これらの製品の納入、エンジニアリング、機器の据付支援、試運転支援、及び運転員訓練の支援を行う。
第1ユニット向けには16年9月までに納入する予定。
同社では、今回のタイビン石炭火力発電所向け受注を弾みに、17年度までに、ベトナムをはじめとする東南アジアと南アジアの電力分野向け制御ビジネス市場で年間1億USドルの受注を目指している。