河村電器産業(愛知県瀬戸市暁町3―86、TEL0561―86―8111、水野一隆社長)は、生産量の増加に伴い、本社地区内にある暁第1工場に板金棟を増設、また、同じく本社地区内に、研究開発用の試験棟も新たに建設した。
暁第1工場は、1992年に操業を開始したが、機械の老朽化や設備面積の狭さが問題となっており、年々増加する生産量に対応する生産能力が不足していた。そこで、今回、最新の機械設備を導入した板金棟を増設し、生産能力の向上や納期の短縮、重労働の軽減、品質の安定化を図ることにした。これにより、今後2年で約30%の生産量拡大を見込んでいる。今年2月から操業を開始する。
板金棟の建物面積は約1954平方メートル、主な生産品目は分電盤、キュービクル。試験棟には、さまざまな市場からの要求に応えられる試験設備を導入した。
「見せる試験設備化」をコンセプトに、同社の品質に対する顧客の安心感をさらに高めることを目指している。
試験棟の建物面積は約512平方メートルで、8つの部屋から構成されており、散水試験、通電試験、日射試験などの設備がある。より厳しい条件下での耐久試験や、より大型の製品の試験に対応できる。