安川電機は、世界で初めてGaN(窒化ガリウム)パワー半導体モジュールを搭載し、このクラスでは世界最小を実現した住宅用屋内設置型パワーコンディショナ「Enewell―SOL V1シリーズ」(200V単相4・5kW)を今月から販売開始した。年間3万4000台の販売を計画している。
新製品は、世界で初めてGaNパワー半導体を搭載し、クラス世界最小サイズを実現しており、取り付け面積は従来モデルの約2分の1を実現しており、大幅な省スペースが可能。また、最大変換効率98%と、低出力時からの発電効率の早期立ち上がりを実現し、一日の発電量の最大化が図れる。これにより、発電した直流電力をより無駄なく交流電力に変換することができる。
GaNパワー半導体モジュールを採用することで、可聴領域を超える高周波スイッチングを実現し、耳障りな高周波音(モスキート音)をなくしており、しかもファンレスの自然空冷方式を採用して風きり音もなく、高い静粛性を実現できる。
同社は、太陽光発電用パワーコンディショナを2010年にPV1000として10kWクラスを販売開始。以降、住宅用および100kWクラスなどラインアップを拡大してきた。今回、今後も安定的な市場成長が見込まれる住宅用屋内設置型を発売した。