「関西積乱雲プロジェクト」の第1弾として、東亜無線電機(大阪市浪速区日本橋5―11―7、TEL06―6644―0117、江見佳之社長)は、台湾の組み込みモジュールメーカー、ジョージンテクノロジーズのWi―SUN(ワイヤレススマートユーティリティネットワーク)USBドングルタイプの無線通信モジュールを1月14日から販売する。
同プロジェクトは、まさに積乱雲のように押し寄せてくるICT(情報通信技術)と、ものづくりの現場との間を接続する技術開発を、関西に本社を置く5社(東亜無線電機、日新システムズ、ベルチャイルド、木幡計器製作所、ニック)と、カナダ・Cogent Real―Time Systems社の計6社が、新技術の開発及び実証試験を行っているプロジェクト。
センサー、M2M技術、セキュアの伝送技術、そしてセキュアなリアルタイムクラウド技術を各社持ち寄って推進している。特に、燃料電池、風力・潮力発電、ボイラー保守などのエネルギー分野での遠隔地監視システムの提供を行う。
スマートメーターとHEMSコントローラ(ホームゲートウェイ)間の通信(Bルート通信)には、経済産業省のスマートメーター制度検討会で、上位層の通信規格としてECHONET Lite(※注)を、さらに、下位層の920MHz無線通信規格としてWi―SUNを、それぞれ使用することが合意されており、今回の製品を使用することで、既存システムのルーターにUSBドングルを差し込むだけでスマートメーターとWi―SUN無線通信が可能となる。
※ECHONET
Lite(エコーネットライト)‥エコーネットコンソーシアムが策定した通信プロトコル。スマートハウス向け制御プロトコルおよびセンサーネットプロトコルで、ISO規格およびIEC規格として国際標準化されている。