一般社団法人キャビネット工業会 「標準化・技術向上に努力」 加藤時夫会長

新年明けましておめでとうございます。旧年中は当工業会に格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。

おかげさまで本工業会も昨年の10月を持ちまして発足以来14年目を迎えることができました。これもひとえに関係業界ならびに団体の皆様方の温かいご支援とご理解の賜物であり、深く感謝いたしております。

さて、昨年の国内景気は、日銀の金融緩和政策により株高と円安が進むなか、政府の経済対策により企業業績と雇用環境が改善傾向を示しました。しかし、消費税増税の反動や天候不順により個人消費が停滞するなど、景気の先行きに不安が残る一年となりました。本年におきましては、円安進行による輸入コストの上昇など懸念事項は存在していますが、一年を通して緩やかに景気回復していくものと期待されます。

このような経済情勢の中で、当工業会におきましては「省資源、省施工、省エネルギー、長寿命、安全・安心」などをキーワードとして捉え、常に電設業界およびFA業界の市場の要求・環境の変化に対応し、技術の向上や標準化などを通じてキャビネット製造業および関連産業の健全な発展を図っていく所存であります。

昨年は広報事業の一環として、関係業界ならびに団体への技術資料の配付や規格内容説明を通じてPR活動を実施しました。本年度は技術資料「施工上の注意事項」を見直して鋼板製キャビネット・合成樹脂製ボックス・盤関係を一冊にまとめた改訂版を完成させて「JECA
FAIR
2015(東京会場)」に出展、普及活動を予定しています。

今後も会員企業の拡大に取り組み、業界の標準化・技術レベルの向上に努めたいと考えておりますので、皆様には一層のご指導、ご鞭撻を賜ることをお願い申し上げますとともに、この一年のご健康とご多幸を祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。

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