2014年12月期は、好調な工作機械と自動車関連業界の恩恵を受け、堅調な拡大を図れた。
今年の国内景気は、消費税8%の据え置き決定を受けて、ゆるやかな回復基調で推移し、デフレを脱却していくものと見ている。
そのなかでも、環境やエネルギー問題を念頭においた再生可能エネルギー関連、あるいは技術革新が引き続き期待分野となってくるだろう。
技術面で今後のキーポイントとなってくるのは、ソフトウェアとソフトウェア間の連携や情報通信ネットワークで、このネットワーク実現のためのプラットフォームを目指したものが「インダストリー4・0」コンセプトである。
当社の本社があるドイツでは、11年に採択されて以来、様々な議論がなされ取り組まれている。
当社ではエンクロージャー、配電機器、温度管理、ソフトウェア、ITインフラ、サービスを提供しているが、今後は切削加工から全自動配線に至るまで、お客様の制御盤制作に関わるワークフローを最適化できるようなバリューチェーンの提案を推進していく。
製品も、引き続きエンクロージャー製品の質の向上を目指しつつ、温度管理・ITインフラ関連の製品でのエネルギー効率やライフタイムコストの削減に向けた取り組みを行っていく計画である。
昨年12月、ドイツ本社のハイガー工場に4000万ユーロ超を投資し、ハイベイプラットフォームを備えた新ロジスティックセンターを完成させた。
今年は、この新ロジスティックセンターを稼働することで、物流面でも大きく前進するものと期待している。
日本においても、在庫レベルの適正化・お客様をお待たせしない商品提供を推進していく方針である。
今年度の売り上げ2桁伸長を目指し、15年を飛躍の年と位置付けて取り組みを強めたい。