当IM事業部は、ヤマハ発動機の中でもロボット、表面実装機などを中心に事業を展開している。昨年は車載機器向け需要やIT関連の投資が旺盛で、事業も堅調に推移した。
今年も中国での人件費の高騰や、若い世代が工場での作業を敬遠する風潮もあり、自動化のニーズがますます高まってくると想定される。また新興国では、省力化はもちろん、品質アップ目的の自動化も進んできており、ロボットの需要は、オートメーション化に適した所から順調に伸びてくるものと期待している。
国内も引き続き自動車関連の投資があると見ていて、車載用基板向けだけではなく、エンジン・バッテリーなどの工程でも需要が堅調と考える。今年も順調な立ち上がりができると確信している。
表面実装機事業では、今年2月1日付で日立ハイテクグループからの資産譲渡を予定している。当社が得意としている多機能実装機用の技術と、日立ハイテクノロジーズが持つ高速機分野における技術をうまく融合し、製品開発はもちろん、顧客の拡大を図り、相乗効果を狙う。
ロボット事業では、リニアコンベアモジュールに期待している。高速搬送、位置決めなどのメリットが提供でき、組み合わせが自由なため、設計やレイアウトがフレキシブルにできる。設備設計者はもちろん、製造現場にも広く受け入れられると考えている。
もともと当社のロボット事業は、バイク・マリン製品などの社内製造現場の自動化を生い立ちとしている。高い信頼性と重量物の搬送にも耐えられる剛性が求められる環境で鍛えられてきている。
この特徴を反映した高コストパフォーマンスのスカラロボット「YK400XRシリーズ」にも期待している。
今後もお客様にとってメリットがある製品開発を続け、高品質なモノ創りを行っていく。