当社は、FA分野において制御のトータル・ソリューションを展開しており、高い評価を頂いている。今年は、高性能のオールインワン・コントローラの拡販と、「AI3ソリューション・パッケージ」のブラッシュアップとともに、顧客の開発支援とカスタマイズの強化、さらに、顧客層の拡大を図るため新規代理店の開拓を進めていく。
ハードウェアの開発面では、信頼性や耐環境性、長期安定稼働、情報収集能力の向上、上位システムとの連携、システムのコンパクト化などを重要ポイントとして挙げている。一方、ソフトウェア面では、Windows Embedded Standard7の搭載や、リアルタイムOS「INtime」と、当社が数年かけて開発したAI3が最適に動作し、画像処理やモーション制御などに対応している。当社が昨年秋に発売したオールインワン・コントローラは、新型のAtom Processor E3845を搭載。AI3によりOpen仕様のマルチベンダーに対応する。
さらに、ソフトウェアPLC、SCADAソフトウェア、モーションライブラリ、フィールドネットワークとしてEtherCATを搭載。従来のPLCをPCベースに高性能化させた、表示器一体型の次世代コントローラで、省スペース、低消費電力、低コストを実現している。
トピックスとして、産業技術総合研究所が進める最小の集積回路ファクトリー計画「ミニマルファブ計画」の一環として、当社のオールインワン・コントローラが採用されることが決定。当社の技術力が認められた証左として自信を深めている。
今年はオールインワン・コントローラを積極的に拡販する方針で、導入セミナーなどを各地で開催する。一方、顧客の開発支援とカスタマイズでは昨年、開拓営業グループを開設。今後、ソフトPLCのJIS規格化の動きなどに対応していきたい。