昨年は円安が進んだことで輸出環境が大きく好転し、業績を大きく伸ばした企業が多い。国内も円安の進展で一部企業には国内回帰の動きが見られるが、それ以上に2020年の東京オリンピックに関連した施設やインフラの整備、ビルのリニューアル、震災復興需要、さらには、省エネやスマート化を志向した工場のリニューアル化などが加わり、内需関連も多忙を極めている。建設関連では人手不足と資材価格の値上がりなどもあり、計画通り工事が進行していない所も多いようだ。
こうした背景のなかで、配線資材関連を中心に販売している当社の2014年9月期の売り上げは、前期比10%増加した。建設関連の活発な動きを反映し、これに使用する資材がよく売れている。例えば小型化した治具付きの配線リールは、軽量・コンパクトなため持ち運びが楽で、現場ごとに分散配置して使用できることから好評を得ている。
また、配線ケーブルの識別を行うマーカーも滑らないように工夫することでニーズに応えている。
今期も10%増の売上げ計画で取り組んでいるが、現状は堅調に推移している。
配線資材は、制御、工事、工具の大きく3つのルートから販売しているが、制御に比べ工事と工具のルートの伸びが大きい。
当社は配線資材を主力とする商社として、今後も皆さんに便利で使いやすい制御・電材の新商品を引き続き企画してお届けできるように取り組みたい。電線圧着工具端子押さえ金具なども、配線作業の省力化に繋がる。
また、日本配線資材工業会の一員として、業界の社会的地位向上と経営環境の改善に貢献していきたい。