2015年3月期の業績は、上期で前年同期比売り上げ、利益とも微増となっている。13年度に続き、今年度もPV(太陽光発電)用の接続箱関連が売り上げに大きく貢献している。PVの家庭用への普及や電力流通の自由化、DC(直流)機器の普及など、エネルギー関連を取り巻く環境は変化してきていることから、しばらくはこれらの売り上げが見込めるのではないかと見ている。
今年も、為替の円安基調とアベノミクス効果が輸出関連の伸長につながり、国内での設備投資が増加してくれることを期待している。
現在、FA制御機器と情報機器の大きく2つの製品領域で営業を展開しているが、最近は工場などのFA分野でもITを活用した取り組みが増えてきており、当社にとっても売り上げ拡大を進める上で追い風になるものと思う。
昨年7月、社長に就任したが、これまで仕入れ先、販売先、社員などのお陰で、長い社歴と高い信頼を維持しながらここまで来ることができている。市場を取り巻く環境が大きく変化する中で、企業としてこの変化に対応していくことが求められるが、1948年の創業からお取引いただけているという長い歴史を大切にした取り組みを行っていく一方、これに安住することなく、会社の取り組み、社員の意識は変えていく必要があると考えている。
扱い製品も、当社が強みとする組み込み用のメモリー、パソコン、記憶媒体などを、インダストリアル分野にも拡販をしていくことで、付加価値の高いビジネスに繋げていけると思う。FA分野でも今後、IoTなどが絡んでくることをチャンスと捉え、取り組みを強めていきたい。