当事業部は、赤外線、超音波、衝撃、回転、加速度、磁気識別、ロータリポジション、MEMSなどのセンサを、産業機器、民生向け、自動車分野などをはじめとした幅広い分野で採用されている。
2013年6月からは、MR(磁気抵抗)センサ事業で業界トップの実績を有するNECの技術資産とノウハウが加わり、さらに事業基盤が強化された。
MRセンサは、ゴミや埃、油などの多いところでも耐環境特性に優れていることから産業用途でメリットを感じてもらえており、自動車をはじめとした各種生産ラインの搬送装置などで使用されている。今後も産業用途ではエンコーダ向けやアナログ技術を向上させたりすることで、人の代わりに働くロボット分野での利用を期待しており、生産ラインや介護分野などで市場開拓を進めていく。
また新製品として昨年12月から、第2世代超高安定性MEMSジャイロコンボセンサ「SCC2000シリーズ」の量産を開始した。X軸・Z軸のいずれかの検出が選べる角速度センサ、3軸低g加速度センサ、32bit・デジタルSPIなどで構成され、車載用や産業機器用などの過酷な環境での使用に耐えるクラス最高の温度依存性、衝撃感度、バイアス安定性を有している。
さらにバルクMEMSセンサへの取り組みを強める。シリコンを削り込んでいく技術で作るこのセンサは、小型・低消費電力などからヘルスケア用途、耐熱性、高信頼、高性能から車載用途をはじめ、エネルギー関連分野での利用に注目している。
昨年11月から当社製品を活用したソリューションを提案する「ムラタソリューションサイト」を開設した。当社の電子デバイスを活用したユーザーの製品企画・開発・実現に向けたヒントやきっかけに繋がることを目指している。少量多品種にも対応できるスタンスを強めていく。