昨年は国内営業強化が実り、昨年比で20%程度売り上げが伸びた。国内FA市場はシュリンクしてきているという見方もあるものの、当社ではまだまだ余地があると見ており、継続して注力していく。
海外市場は欧州の提携先に対してOEM供給が堅調だった。国別では中国での伸びが大きかった。昨年3月に広州、6月に北京、上海とあわせて3拠点での営業体制を構築し、サポート体制も構築できた効果で堅調に売上げを伸ばしている。中国では3年のうちに10億円の売り上げを目標としているが、順調に達成できそうだ。ASEAN諸国ではタイ、マレーシアからの引き合いが強く、日系メーカーからの受注が多い。インドでも代理店と提携し営業活動を開始している。まずは日本、アジアでしっかりとした地盤を固めていく。
業界別では自動車向けが堅調ではあったものの、国内の電子デバイス向け需要が厳しい。半面、中国ではスマートフォン向け設備投資が好調で、すそ野は広い。
製品別では、レーザーセンサ・変位計、画像センサ・LED照明、ハイエンド画像処理システムと共に、印字検査システムを中心としたトレーサビリティシステムの拡販に注力する。ブランド戦略としては、”FAセンサにプラスの価値を生み続ける”というコンセプトで立ち上げた「FASTAS(ファスタス)」ブランドをさらに浸透させたい。同時に三菱電機様をはじめとした同業他社との協業も強化していく。
営業面では販売店の力も活用しながら、直販に注力する。特にWEBを活用したプロモーションを中心に、認知度を上げる活動を活性化させていきたい。昨年は「第1回現場川柳の開催」「設備投資応援キャンペーン」など新しい試みを実施し、手ごたえは感じている。今年も「FASTUS(ファスタス)」ブランドの製品数を拡大し、産業用センサの新しい価値を提案していく。