フエニックス・コンタクト 「バリュー追求の取組強化」 青木良行代表取締役社長

2014年12月期の売り上げは、前年度比30%増となり、会社設立以来最高となった。昨年9月以降プッシュイン端子台の売り上げが計画以上に伸びたことが大きい。当社のDNA製品と言い続けてきたプッシュイン端子台の市場が日本でも形成されつつあり、大手ユーザーでの採用が始まってきた。特約店にもアピールすれば売りやすい製品であるということが浸透してきており、ようやく日本市場でも離陸できるようになった。また、プラントや造船向けにネジ式端子台、PV(太陽光発電)向けに避雷器や監視モジュール、携帯電話基地局向けに避雷器など年間を通してコンスタントに売れた。

今年もユーロ高であるが、売り上げを毎年伸ばすことを基本に取り組む。端子台やコネクタで顧客を増やすために、小口でもいいから使ってもらえるようにしたい。これらが売れることで、工具やマーキング関連機器などの拡販にも繋がる。

さらに、避雷器もコンサルティング力を生かしながら、PV以外のインフラ関連や工場などにもターゲットを広げていきたい。

今期の重点製品として、産業用ネットワーク機器・安全機器(ION)の販売に取り組む。イーサネットスイッチ、リモートI/O、産業用コンピュータなどに精通した専任担当者を複数配置し、ドキュメントなどもそろえており、体制が整った。

昨年12月に本社内のショールームをリニューアルした。商談を実際の製品を見ながら行ってもらえるように工夫しており、セミナーの開催も含めて、多面的に活用していく計画である。

これまではダイバーシティで取り組んできたが、これからの3年間は「バリュー」を追求していきたい。お客様がどんなバリューを求めているのかをもっと深く入り込んで聴くことで、さらに大きなソリューションとして、特約店と一緒に届けていきたいと考えている。

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