2014年7月期の売り上げは前期比50%強伸ばすことができた。ただ、このところ為替の円安基調が強まっており、海外からパソコンなどを輸入販売する当社にとっては大きな逆風で、大幅増収ながら減益となっている。
15年7月期も前期同様50%近い売り上げ増計画で取り組んでいる。前期好調だったのは、いままでデザインインして進めていた大型の案件が売り上げに繋がったことが大きい。主なものでは、自動車メーカー向けのゲートウェイ、ゲームメーカー向けのコンピューターボード、計測器機器メーカー向けのオペレーションパネルなどで、その他に医療機器用サイネージ、術野カメラや診断カメラ用コンピューターボードなど、医療分野向けの販売実績も出てきている。
今期は、いままで組み込みコンピューターボードやタブレット端末などを部品的な感覚で販売してきたが、これらをシステムとして納品するために、パソコンにソフトウェアを組み込んだり、ボードのキッティングサービスを行ったりして販売することで、付加価値を高めていきたい。
また、営業強化に向けて、13年に明和eテック内に開設した豊田支店ショールームのスペースを拡張する予定だ。さらに北陸地区では、FA商社の六合エレメック北陸営業所と販売協力して、北陸地区の工作機械や繊維機械関連の市場を開拓していく。その一環として今年5月、金沢で開催の展示会に出展する。同時に、営業社員の増員も考えている。
今年の新製品のひとつとして、IoT向けに対応したゲートウェアを発売する。Linuxをベースにし、台湾製のボードに国内で筐体を組み立てて、2万円ぐらいで販売する計画だ。
1月14・15日に明和eテックが豊田市で開催する展示会で、セミナーの講師として講演を行う。