昨年は前半において、当社が関わる分野の設備投資が活発に推移し受注が増加した。後半に入りベースは少し落ちたが好調を持続、売上げ、利益とも前年比微増で推移した。新しい取り組みとして注力した食品業界向けの製品袋詰め装置なども成果が上がっており、手応えを感じている。今年は年明け辺りに一服感がありそうだが、確かな予想は難しい。
国内の事業展開では、自動車産業を中心に好調に推移している中部地域での技術サポートを強化するため、名古屋営業所に技術スタッフを常駐させた。生産ラインの自動化ニーズに素早く対応する姿勢が評価され、受注が増加、嬉しい悲鳴を上げている。今後は協力会社の援助などを受け、同地域での事業を拡大したい。
食品業界向け装置関連は、関東地区を中心にジワジワと実績を上げている。昨年10月に「TOKYO PACK」(東京国際包装展)に出展したが、大きな反響があった。今年も包装装置分野において、特にニッチ領域での需要を中心にキメ細かく対応していきたい。
海外展開では一昨年、中国・広州市に設立した子会社の認知度が高まり、地元顧客からの案件が増えてきた。同じく一昨年12月にタイ・バンコクに立ち上げた、コンベヤなどの委託生産もリピートが来ており軌道に乗りつつある。今後は、中国向け、タイ向けのオリジナル製品を開発し地元のニーズに応えていきたい。
一方、昨年4月から、「イノベーション」をテーマに3カ年計画をスタートさせた。ビジネス・ユニットを中心に新たなビジネス、サービスを創出する活動を行っており、具体的成果に結びつけていく方針だ。
特に機械関係では、ものづくりのオペレーションにこだわり、付加価値の高いものをサプライヤと協力し提供したい。さらに、当社が誇るBBSシステムを駆使し、標準化製品の開発や、EMS関連も視野に入れ、成果に結び付けたい。