当社は主にソリッドステートリレーや、近接スイッチなどのセンサー類を主力とする「デバイス事業」と、ブラウザでモニタリングが可能な電力の遠隔監視システム「EneSEE」をはじめとした「環境事業」を主力としている。2014年度は13年の電気料金アップによる省エネ対策投資が一服したものの、環境事業が堅調に推移し、デバイス事業が好調であったこともあり、売上げは昨年比でプラス推移している。
特にデバイス事業は食品向け装置や半導体向け装置が好調で、しばらくこの状況は続くと見ている。東南アジアはもちろん、北米にも注力し、代理店開拓が結果に結びついた。中国、台湾、韓国には以前から着目し、堅調に推移している。特に14年下期は円安効果もあり、景況感も上向いてきたと考えている。
14年7月にグループに加わった水晶発振器の設計・製造・販売を手掛ける「ナカアンドカンパニー」とも、相互の製品を販売するなどシナジー効果が表れてきている。同社は携帯電話基地局をはじめとした信頼性が求められる分野で強みを発揮できており、今後も相互の技術力、営業力の相乗効果を発揮してお客様に還元していきたい。
環境事業もチェーン店向けの省エネシステム導入が好調だった。チェーン店の場合、導入数も多く、省エネ効果もN倍になるため、お客様の投資対効果も非常に大きかった。
営業面では、ブレーカーや電力調整用コントローラの単品販売ではなく、提案営業をしっかり行うことで売上げを伸ばすことができたと考えている。ユーザーやシステムベンダーの声を直接聞くことで、信頼を勝ち得ることはもちろんだが、いただいた意見を製品・ソフトに反映し、次の製品・サービス展開に生かすことを心がけている。使う側の立場で困ったことを、ものづくりと絡めて解決していくことで、新しい事業を創造していきたい。