昨年は、アベノミクス効果もあり、9月までは堅調に推移し、10月以降は設備投資も活発化してきていると見ている。今年3月までにしっかり手を打って、4月以降もさらに景気回復が進むことを期待している。
当社自身は「生産見える化」に注力した1年であった。所属する浜松ソフト産業協会内に設置された「生産みえる化研究会」でも活動を行った。生産現場の信号を集めるハード部分は自社が提供し、情報を処理する上位側はシステムを手掛ける協会会員が担当するなど、研鑽・協力を進め、製品として形にする活動を推進した。活動の中で、経営層と現場の意識レベルの差など課題も表面化してきたため、今年は引き続き啓蒙活動にも力を入れていきたい。
2015年は「見える化元年」になると見ている。製造業が活性化するにつれ、まだ仕組みを構築できていない企業でも「見える化」の必要性が増してくるはずである。そのニーズにあわせ、当社では各顧客の工場にあわせたカスタマイズの提案をし、稼働率、生産管理などのソリューションをパッケージ化して提供していく。生産数などのカウント数はもちろん、トレーサビリティ情報も無線と有線を組み合わせて見える化を推進していく。
ハードとしても従来品を新しくし、自社ブランドのコンパクトな無線システムを開発、提供していく。無線絡みの開発力には自信を持っており、オリジナル品の販売で性能や機能面を大いにアピールしていく。
販売面ではプロモーションも強化していく。昨年HPをリニューアルしたが、メールニュースでも「生産見える化の研究」などのタイトルで情報発信を始めており、今年も継続する。HPでもバックナンバーを図解で解説しており、IoTやインダストリー4・0などというキーワードにも共通する部分が多いため、業界活性化の一助になれればと考えている。