理光フロートテクノロジー 「先進技術でニーズ対応」 梅津卓式代表取締役社長

当社は2014年1月1日付で社名を「理光産業」から「理光フロートテクノロジー」に変更し、ちょうど1年になろうとしている。目的は海外市場へのさらなる注力と国内市場の開拓、それに伴う社内の意識改革を推進するためである。

当社の全売上高に占める海外比率は、直販と海外の日系企業向けの販売を含めると約70%に達している。社名の変更はここ数年の懸案事項だった。特に海外で事業展開を行うには、新社名の方が当社のイメージをより伝えやすいという利点がある。社名変更により、積極的に世界のマーケットに挑戦する姿勢を伝えることができつつあると感じている。

昨年は自動車関係が好調で、今後もこの傾向が続くと考えている。自動車・汎用エンジン用のオイルセンサ、ディーゼルエンジン・船舶用の水検知センサなどが堅調だ。円安に推移したことで、為替差益などのプラス効果も表れている。

産業用レベルスイッチも高い評価を頂いており、各槽データ処理プロセスコントロールなど、高度な制御システムのセンサとして「確実」「安価」「堅牢」という特徴が受け入れられ、大容量タンクから機器装置組込用まで着実に採用実績を増やしている。

国内市場については、昨年から既存の自動車分野に加え、建設機械や農業機械など、特殊車両を中心とした新規市場の開拓を積極的に行っていく。特に当社は顧客の要望にあわせた製品開発を得意としており、本体の長さ、フロート数、フロートの大きさ、ターミナルボックス、フランジ仕様、側面取り付け型など、材質・構造・性能・コストなどの条件にあわせて特注対応に応えていく。人事体制や生産体制、設備投資などの効率化に継続的に取り組んでいく。

当社の持つ先進の素材・仕様開発技術、電子工学との融合技術で、あらゆる産業や社会発展に寄与し、これからも次代の要請に応え続けたい。

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