相原電機 「『信念・決断・行動』年頭に」 城岡充男代表取締役社長

当社は昨年7月、創業50周年を迎えたが、今年は次のステップへ向けた新たな1年目として、当社の社是である「信念・決断・行動」を念頭に置き、行動に移していきたい。

昨年は、2005年から取り組んできた中長期計画の最終年であったが、最大のテーマである「新分野への注力」として、高周波リアクトルやリアクトル一体型高周波トランス、パワーエレクトロニクス製品など新製品や新しい技術を開発し、一定の成果を収めてきた。

今年は、こうした新分野への注力を継続すると同時に、当社の主力製品である産業用トランスでの画期的新製品「ECLシリーズ」を中心に積極的に展開していきたい。

ECLシリーズは、「E=Easy、C=Compact、L=Light」と、同製品の特徴の頭文字を製品名にした単相複巻のトランスである。ドライバーの使用が容易で、標準電圧として210V/105Vタップを追加した。さらに、当社従来品と比較し、容積比で最大33%減、重量比で同33%減の小型・軽量化を実現した。

当社が万全を期して開発した自信作で、従来製品の「YSシリーズ」に置き換わるものとして、積極的に拡販を行っていきたい。

一方、リアクトルとトランスを一体化した業界初の高周波リアクトル一体型トランスは、小型でありながらパワーは従来のトランスと同等で、太陽光発電システムなど再生可能エネルギー装置において、装置の小型化や高効率化に寄与できるものとして評価が高い。

また、低損失のパワーエレクトロニクス製品は、燃料電池発電システムやスマートハウスの蓄電システムなど、産業・民生の両分野で活躍できる製品として、期待をかけている。

今年は、人材育成にも注力する方針で、自信のある製品を開発・提供し、トランス専門メーカーとしての使命を果たしていきたい。

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